創業融資にも信用情報は無関係ではない!

創業融資を受ける方の中には「創業融資には信用情報は関係ない」と思っている方もいら
っしゃいますが、そんなことはありません。

創業融資の場合であっても、しっかりと信用情報は見られています。

以前には、ブラックに近いような状況の方であっても、「借りられた」というケースもあっ
たようですが、現在はそのようなことはなくなっています。

以前に私のお客さまにこんなことがありました。
そのお客さんはローンの利用があるのを黙って融資の申
請をしたのですが、その方は面談で
「あなたは〇〇万円のローンの利用がありますね」と
その額まで、ピッタリとあてられたと
いうのです。

このような借入額に関する情報は通常、ホワイト情報といいます。

これに対して、度重なる支払遅れや延滞などと言った情報はブラック情報といわれます。

それまでの一般的な考えでは、ブラック情報は信用情報機関に登録され、各金融機関はこ
れを共有できるが、ホワイト情報についてはその貸付を行った金融機関だけのもので他の
金融機関は知ることができないといわれていました。

しかし、このケースでは日本政策金融公庫のローンを利用したわけでもないのにその利用
額まで知られていたわけです。

また、別のケースではやはり私のお客さんが当時、金融に関係する官庁の重責だった国会
議員につてを作り、その秘書経由で口ききをしてもらったうえで日本政策金融公庫に申し
込むという荒
業を使った方がいました。

なぜ、こんな面倒なことをしたのかといえば、それはその方には信用情報に問題があった
から。

そんなわけで、万全を期して申込みに臨んだわけですが、その方の話によれば、日本政策
融公庫の窓口に事前の相談に行ったときには、わざわざ融資課長がでてきて挨拶をした
とのことでした。

新設会社の融資の申し込みへの待遇としては異例ともいえるものですが、本人は得意その
時にもらった融資課長の名刺をこれ見よがしに見せびらかしていたのを覚え
ています。

その後、その方は半ば、融資が出たも同然とばかりに、今後のビジネスに思いをはせてい
たのですが、結果は0。 完全な否決です。

この話からもわかるように信用情報についたキズを挽回するというのは、並大抵のことで
はないわけです。

 

信用情報はどうやって管理されている?

このように融資の際にはとても重要なファクターとなる信用情報ですが、では、いったい
誰がどのように管理しているのでしょうか?

個人の信用情報は、主に次の3つの信用情報登録機関で登録・管理されています。

KSC  https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/
全国銀行個人信用情報センター。全国銀行協会が運営する個人信用情報機関。
会員は銀行が中心です。

JICC  http://www.jicc.co.jp/
日本情報信用機構。消費者金融と商工ローン各社が出資して設立された団体。
主に信販会社と一部のクレジットカード会社が加盟しています。

CIC   http://www.cic.co.jp/
日本信用情報機構。クレジット会社をメインに信販、リース、一部大手消費
者金融が会員です。

詳しくは「資金調達にどう影響? 信用情報のウソ、本当。」に掲載していますので、こ
地らをご参照ください。

なお、よく信用に関するネガティブな情報についてはブラックリストに搭載されるという
話を聞きますが、実際にはそのようなリストは存在しません。
しかし、延滞や未払いなどといった事実があるとその情報が信用情報機関に記録されるこ
とに
なります。

 

信用情報に問題がある場合の対応

もし、信用情報に何らかの問題がある場合にはどのように対応すればよいのでしょう?

このような場合には、次のような方法が考えられます。

➀ 登録期間が過ぎるのを待つ 

信用情報にはその事故の内容に応じた登録期間というものが決められており、その期間を
過ぎれば、問題のないいわゆる「ホワイト」の状態となります。

たとえば、支払いの延滞や代位弁済に関する情報については
全国銀行個人信用情報センター、日本信用情報機構(JICC)、CICのそれぞれでは「完済
の日から5年」とされています。
しかし、事故の内容によっては登録機関ごとにこの期間が違う場合がありますので注意し
てください。

➁ 別の代表者を立てる 

事故のある方が法人の代表者である場合には、そのままでは融資は通りません。
ならば、代表者ではなく単なる取締役なら問題ないかといえば、それも間違いです。
なぜなら、融資の審査は取締役についても行われるからです。

なので、代表者本人に問題がある場合には登録が抹消されるまでの間、問題のない他の方
を代表に立てる必要があります。

以上のように創業融資の申請においても信用情報に問題がある場合には、融資成功の確率
はかなり低くなってしまうので、まずは自分の個人情報に問題がないかをご確認ください。

→ 「創業融資申し込み前の5つのハードル」に戻る

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