【融資成功事例】ペット葬祭業の創業融資で900万円を獲得した実例を詳細に解説!

体験談

ペットの葬祭業 大野様のサポートの体験談(900万円獲得)

ご相談の経緯

神奈川県在住の大野さまは、ペットの葬祭事業の会社を立ち上げたいと考えていましたが、そのためには約900万円の融資が必要でした。

しかし、本人が事前に金融機関に相談したところ

● これまで事業の経験がないこと
● 自己資金が多くない
● 開業後の売上げに不安があること

などの理由から「現状では難しい」という旨が告げられていました。

これに加え、本人はこれまで融資の申し込みを行ったことがなく、許認可取得の必要もあったことから、当事務所HPの無料相談を利用してご相談をいただきました。

⇒ その他の体験談(宝石卸売り業 1,700万円)についてはこちら

融資獲得のための戦略

無料相談を経て、正式にサポートのご依頼を受けましたが、この時点で阿部さまはシッカリした事業計画書が作れておらず、また、ご本人も「何から手をつければよいかわからない」という状況でした。

そのため、まずはご本人が考えている事業内容について3回にわたってヒアリングを行い、その中で「事業のプランの全体像」、「事業の完成に必要なのもの」、「事業にかかる資金」、「どうやって売上げを発生させるか?」という事業のプランの核となる部分を組み立てていきました。

事業プランについて、大野さまははじめのうちは
「他の業者と何も差別化できる部分がない」
とおっしゃっていましたが、ヒアリングをしていく中で、次のことがわかりました。

大野さまの事業の強み

● 本人に僧侶の資格があること(ただし、出家はしていない)
● 葬儀関連の物品について有利な仕入れ先の協力が得られる
● 葬儀のその場で読経をすることができること

これらは事業の差別化になると感じた私は、これを事業プランの強みとして計画を作っていくことを提案し、阿部さんにも同意していただけました。

問題点

大野さまについては、今回の融資の申込みをする上で、以下の4つの問題点がありました。

➀「自己資金の額が少ないこと」
➁ 「事業経験がないこと」
➂「事業のために行政への届出が必要」
④「金融機関との面談への対応」

自己資金について

自己資金の額については250万円しかないということは最初に聞いていたのですが、900万円の融資を狙うのであれば300万円は欲しいところです。

とはいえ、親や兄弟からの支援も当てにできなく、これ以上は増やせないことがわかっていました。

そのため、今回の事業では900万円という資金がどうしても必要だということを納得してもらうため、設備の見積書を用意する他、運転資金についてはすべての項目についての明細を作り、これを900万円という金額が必要であることの根拠としました。

事業経験について

大野さまはそれまで、ペット葬儀関連のFCで業務の研修を受けたことはありましたが、実際の事業の経験はなく、この点が審査でのマイナス部分となっていました。

しかし、ご本人の実家がお寺であるため運営上のバックアップができること、本人に僧侶の資格があること、短期間とはいえ基礎的なことについては研修を受けていることなどにより、実務経験がなくても運営に問題がないことを前面に出した事業計画書を作り、この点につき対応しました。

届出の必要性について

計画の調査を進めるうえで、開業地でペットの葬祭事業を行うためには、条令で「ペット霊園・移動火葬業の届出」が必要ということがわかりました。

調べたところ、手続きそのものは簡単にできるものでしたが、その手続きにどのくらいの日数がかかるのかがわかりません。もし、何週間もかかるようであれば、融資に影響が出る可能性があります。

しかし、これについて市役所に確認したところ、届出はすぐに受理されるという確認ができたため、すぐに届出を提出し、融資の申込み前に手続きを完了することができました。

面談について

創業融資では必ず本人と金融機関の面談があるのですが、当初、ご本人はとても不安がっていました。

なので、当初は、面談前にまだ不安があるようであれば、マンツーマンでの模擬面談をしようということになっていました。

しかし、私と一緒に事業計画書を作っていく過程で本人に「なんでも答えられる」という自信がついたようで、「模擬面談はどうします?」と確認したところ「このままで大丈夫です!」という力強いお答えが返ってきました。

結局、面談については特別なサポートをすることなくご自身だけで行っていただきましたが、何の問題もなく面談を終えることができました。

なお、主に面談で聞かれたことは、次の通りです。

面談で聞かれた項目

 ● なぜこの事業をしようと思ったのか?
 ● 事業経験はどの程度あるのか?
 ● 自己資金はどうやって貯めたのか?
 ● 事業に必要な許認可は取得しているのか?
 ● どのように営業するのか?

結果について

今回の融資申込の結果については、
➀ 事業計画のプランの妥当性が評価されたこと
➁ 実家がお寺であり、また本人に僧侶資格があること
③ 金融機関が信用保証協会へ積極的に働きかけてくれたこと
などもあり、当初に予定されていた900万円満額の融資に成功することができました。

119資金調達NETでは、「どうすれば希望する融資が獲得できるか?」について、それぞれのお客様の立場に応じたサポートを行っています。十分なヒアリングをさせていただいた上で、最適な解決のご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

⇒ その他の体験談(宝石卸売り業 1,700万円)についてはこちら

 

                               ※ こちらから電話できます。

プロフィール
融資コンサル
引地 修一

119番資金調達NETの代表引地です。
創業者・中小企業経営者の方向けに、 融資の申込みや事業計画書の作成計画・経営の改善などのサポートをしています。これらに関するご質問であればたぶん90%くらいの確率で、回答できると思いますので、お気軽にご相談ください。

【主な経歴】
・2005年Ichigo(一期)行政書士事務所を開設。
・2008 「確実に公的創業融資を引き出す本」を出版。※6刷増刷中
・2008 ドリームゲート「資金調達部門」最優秀アドバイザーを受賞
・2011 「銀行格付けアップ術」出版
・2014 「飲食開業のための公的融資獲得完全マニュアル」
・2021現在、累計相談者数2,000人を突破。

【持っている資格】
行政書士、宅地建物取引主任、事業再生アドバイザー、品川区武蔵小山創業支援センター公認アドバイザー

引地 修一をフォローする
体験談
引地 修一をフォローする
タイトルとURLをコピーしました