業界の概要

マッサージでの営業は、以下の2つに大別されます。

(1)国家資格型

国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」の資格を取得し、病気や症状の根治を目的
とする
タイプ
となります。
開業にあたっては上記の資格を取得と登録の他、開業場所についても一定の基準を満た
すことが必要となります。

・6.6㎡以上の専用の施術室があこと。
・3.3㎡以上の待合室が備えられていること。
・施術室は、室面積の七分の一以上に相当する部分を外気に開放し得ること。
・施術に用いる器具、手指などの消毒設備を有すること。
※ 「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律施行規則」より

店舗の規模は一般的に従業員数5名以下の小規模なところがほとんどであり、予約制、
サラリーマン主体の客層という特色があります。

(2)リラクゼーション型

主にリラックスや症状の緩和を目的とするタイプであり以下のような業種があります。

・ クイックマッサージ
・ リフレクソロジー
・ カイロマッサージ
・ アロマテラピーなど

基本的には無資格で開業できるものがほとんどですが、正しい技術やサービス対応につ
いての能力が求められます。

また近時、このタイプにおいては、チェーン店による展開が目立っており、駅近、短時
間での施術、女性客の獲得に力を入れているという特色があります。

マッサージでの一般的な開業コストのモデルとしては以下のようになります。
※ 家賃15万円、従業員1人雇用の場合

保証金(5ヶ月分) 45万円
礼金 15万円
仲介手数料、当座家賃 15万円
内外装費 300万円
備品類 50万円
宣伝広告費 50万円
通信・水道光熱費他 10万円
人件費(1人雇用) 25万円
運転資金の2ヶ月分 90万円
    合  計 600万円

なお、業界的な今後の需要としては、統計によると1回以上利用したことがあるが45%と
なっており、全体の半数以下がサービスを利用していないことがわかります。

また、利用者のうちでも「年に1回以下(45%)」、「半年に1回(17%)」、「2~3カ
月に1回(13%)」での利用となっており、リピータの利用が全体的には少ない状況です。

これに対して今後に利用したいかどうかという潜在需要については、「ぜひ利用したい
(12%)」「どちらかといえば利用したい(23%)」であるのに対し、「どちらともいえない
(29%)」「あまり利用したくない(17%)」「利用したくない(19%)」と中立または否定的な
意見が優勢となっています。

そのため、今後、開業される方については積極的なリピーターの獲得はもとより、利用
に中立的な客層をいかに引き付けることができるかが、成功のカギといえます。

 

融資のポイント

開業当初の収入のモデルケースは以下の通りとなります。

見込客数 客単価 稼働日 売上げ
平 日 10人 3,500円 200日 7,000,000円
休 日 15人 3,500円 100日 5,250,000円
合 計 12,250,000円

この業種においては、売上げはほぼ現金であり、運営にあたっては仕入れや掛け売りが
ないため、資金の回転は速く、飲食店と同様、資金繰りは楽な部類の業種となります。

しかし、運転資金が発生しないため、開業当初の借入れはできても、その後、運転資金
を理由とした借入れは難しくなります。

なお、この業種は全体的には伸びているものの、個人の力量による集客に大きな差が出
やすく、開業しやすい反面、廃業者も多いという特徴がありますが、金融機関でもこの
ことはわかっているため、融資の申込みにあたっては以下の点についての戦略があるか
どうかが成功のポイントとなります。

・チェーン店に加盟して開業する場合には、他店との差別化をどうやって出すのか?
・チェーン店に加盟しない場合は、集客や価格面でどのような戦略を取るのか?
・サービスそのものに特徴があるか?
・技術力の担保としてはどのようなものがあるか?
・立地についての考えはどうなっているか?

いずれにせよ、広告宣伝とリピーターの獲得が重要な業種となりますので、まずはこの
点をどうするかについて説得力のある事業計画を作ることがポイントとなります。

 

融資の出やすさ

65/ 100~80/100
※ 最高を100とした場合 ただし、多額の資金を必要としない場合

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