債務者区分判定チャート
以下の表の項目に、あなたの会社の状況を当てはめてください。
該当するアルファベットが、あなたの会社の債務者区分の目安となります。
※ 注意 この表による結果は、一つの目安であり絶対的なものではありません。 資産の状況や業歴、 担保や保証人の状況等により判定結果は変わります。 正確な債務者区分の判定については、取引先の金融機関へご確認ください。 また、判定の内容は、主に地方銀行クラスによる評価を想定しています。 |
債務者区分判定表
決算状況 | 返済状況 | ||||||
債務超過 | 損 益 | 繰越損失 | 延滞なし | 延 滞 1~3ケ月 | 延 滞 3~6ケ月 | 延 滞 6ケ月~ | リスケ |
なし | 黒字 | なし | A | B | B´ | C | B´ |
なし | 赤字 | なし | B | B | B´ | C | B´ |
なし | 赤字 | あり | B | B | B´ | C | B´ |
前期のみ債務超過 | B | B | C | C | C | ||
2期以上債務超過 | B | C | C | D | C |
※この表では、最低ランクをDまでで表示。
各区分の内容
区分 | 債務者区分 | 概 要 |
A | 正常先 | 業績が良好であり、財務内容にも特段の問題がない |
B | 要注意先 | 業績低調、延滞など、今後の管理に注意を要する |
B´ | 要管理債権先 | 要注意先のうち要管理債権※がある |
C | 破綻懸念先 | 現在は経営破綻の状況にないが、今後、破綻が懸念される |
D | 実質破綻先 | 法的・形式的な経営破綻の事実はないが、実質的に破綻状態 |
E | 破綻先 | 法的・形式的な経営破綻の事実が発生している |
【要管理債権とは】
要注意先のうち3ケ月以上の延滞及び貸出条件の緩和(債務者を再建又は支援する目的で金融機関が債務者に有利な条件変更を行うこと)がされた場合の債権をいいます。
これがあると、単純な要注意先よりも格付けが1ランクダウンします。
ただし、上記の結果に加味して、次の要因がある場合にはランクがアップする可能性があります。
◆ 経営者の能力が優れている。
◆ 業歴が長い
◆ 技術力が高い。
◆ 販売力が高い。
◆ 経営計画を作成している。
◆ 代表者個人の資産が多い。
◆ 他からの支援が見込める。
◆ 業歴が長い
◆ 技術力が高い。
◆ 販売力が高い。
◆ 経営計画を作成している。
◆ 代表者個人の資産が多い。
◆ 他からの支援が見込める。
今後の借り入れの可能性について
上記の判定の結果が A の会社
財務上は特に問題がなく、すでに多額の借り入れ等をしていない限り、融資を受けられる可能性が十分にあります。 |
上記の判定の結果が B の会社
借りられる可能性はまだありますが、財務の内容や金融機関の対応によっては、これ以上の融資が厳しい場合があります。 早期に問題点を改善し、債務者区分の改善をする必要があります。 |
上記の判定の結果が B´ の会社
借入れは、かなり難しい状況です。 しかし、現状のままでは可能性がかなり低いことから、まずは経営改善計画を作成し、中長期的な経営の内容について金融機関の理解を求める必要があります。 |
上記の判定の結果が B´以下 の会社
通常の形では、まず借りられないと考えた方が無難です。 財務内容によっては、融資を受けるどころかこれまでの借入金の回収対象となることも十分に考えられる状況です。 特にランクが低くなるほど、その可能性が高まるため、至急に対策をする必要があります。 |
なお、この判定結果がよくとも、次のケースに該当する場合には、借り入れが難
しくなります。
・ 会社または代表者に金融事故の経歴がある。
・ 会社または代表者に多額のノンバンクからの借り入れがある。
・ 決算書の勘定科目の中に不明瞭、不自然なものがある。
・ 決算書が、粉飾を強く疑われる内容である。
・ ここ数年で売り上げや利益が減少傾向にある
・ 経営者が高齢で後継者が決まっていない。
・ 申込先の金融機関が、融資の取り上げに消極的である。
・ 会社の有利子負債(社債および今回借入希望分を含む)の全額を
「一年間の税引き後利益+一年間の減価償却額」で割った年数が10年を超える。
(10年ルール) など