人は誰でも知らないことや、経験したことのない事態を想像するときが、最も恐怖を
感じる時です。
なぜなら、「
知らないこと」に対しては、どんな対策を取ればよいのかがわからない
からです。

しかし、今後の流れや進み方の概要がわかれば、それだけでもだいぶ余裕をもった行
動をとることが
できるようになります。

例えば、代位弁済の通知後にはどんな対応が必要で、どんなことを求められるのか?
どんな対策を取れば有利になるのか?などがこれに該当します。

なので、ここでは代位弁済の一般的な流れと、その後に取るべき対策についてご説明
します。

 

代位弁済手続きの流れ


① 事故の発生
「3回以上」または「90日以上」の支払いの延滞の発生。
  (この期間については、金融機関によってはさらに長くなる場合もあり)
                  

② 一括返済の通知
  信用保証協会から債務者へ「一括返済の請求」がなされる。
  たいていの方はこの通知にビックリしますが、これはいわば決まりきった挨拶
  のよう
なものであり、実際には信用保証協会もこの請求だけで、全額の返済を
  してもらえるとは思っていません。

  しかし、この通知が来た場合には、必要な資料を集める、今後の事業の見通し
  を考えるなどこれからの具体的な対応方法を考えておく必要があります。
                  ↓

③ 信用保証協会への説明

  ②の通知が来た場合には、速やかに呼び出しのあった信用保証協会へ出むき、
  これまでの状況と今後の見
通しについての考えを説明します。

  この時には、できれば考え方などをまとめた資料などを持っていければ、なお
  よいの
ですが、時間がない場合には、まずは相手の話だけを聞いてくるという
  ことでもかまわないでしょう

                  
  

④ その後の対応

  1度目の説明で話がまとまらない場合には、2回目の打ち合わせを行います。
  この時には、償還表・決算書・試算表・返済計画といった現状や今後の方針に
  ついて
まとめた資料を用意し、その内容に沿った説明をします。

  そして、もし、以前のような返済が難しいのであれば「これらの状況により、
  当分の
間は○○円しかし払えません。」と伝え、信用保証協会の理解を求める
  ことがスタートとなります。

  この時の交渉のスタンスは「今は厳しいが、今後も事業を継続して何とか返済
  したい」
というお願いです。
  
間違っても、感情的になったり、「廃業したい」などといってしまうと、交渉
  が打ち切られ、すぐに強制処分
となってしまう可能性がありますのでご注意く
  ださい。
                  

➄ 交渉条件の絞り込み
この交渉の中で信用保証協会より、「この金額では難しい」との意見が出た場
  合には、
どのような条件を飲めばよいのかを聞いて、対応の落としどころを確
  認します。
  
一般的には
   ・ 毎月の支払額の増額   
   ・ある程度まとまった金額の内入れ
  などを求めてられることが多いです。
                  

⑥ 最終的な検討
  
信用保証協会から提示された最終的な条件を飲むことができるかどうかを検討
  します。

  もし、「毎月の支払額の増額」で対応する場合には、相手の希望する額に不足
  する分
をどのように手当てするのかについての具体的な提案をする必要があり
  ます。

  また、「ある程度まとまった金額の内入れ」による場合も同じく、どのように
  その金
額を捻出するのかについて根拠のある回答をしなければなりません。
                  

⑦ 方針の決定

  先のいずれかで対応できる場合は、その線に沿って打ち合わせを進めます。

  しかし、いずれについても可能性がない場合には、今後の事業の利益の中で徐
  々に返
済額を増やしていくことについての理解を得るか、または、現在所有す
  る不動産等を
処分して支払いに充てるかなどの方法を検討しなければならなく
  なります。
                  

⑧ 計画の作成と理解の獲得
「今後の事業の利益の中で、徐々に返済額を増やしていく」という場合には、
  当然、その返済が可
能と信じてもらえるだけの詳細な事業計画を提出する必要
  があります

  「新規の取引先の開拓のため1日○件を回り、〇万円/月の上積みを図る」、
  「回収ができずにいる債権の○%を
回収する」、「従業員を減らしてパートに
  することにより〇万円/月の人件費を減ら
す」、「事務所の賃貸をやめて自宅
  で営業する」などが考えられます。

  どれも厳しいものとなりますが、このようなことを提案したとしても、必ず信
  用保証協会の協力が得られるとは
限りません。

  しかし、十分な返済手段がないのであれば、この程度の努力は示さないと信用
  保証協会の協力を得るのは難しくなるでしょう。

 

担保や保証人つきで融資をうけている場合

担保や保証人つきで融資をうけている方については、できればこれらの処分をせず
に、分割払いの対応で済ませたいと考えているのが普通かと思います。

しかし、最近の信用保証協会の対応は厳しく、
まずあるもの(担保・保証人)の処
分した上でないと、延払いには応じない
という傾向が強まりつつあります。

そのため、交渉次第ではありますが、担保や保証人には手を付けず分割で返済とい
う条件を飲ませるというのは、
・ 相当の額の内金を支払うことができる。
・ 今後の利益の増加を確実な形で示すことができる。
などの材料がなければ、かなり
難しくなる可能性があります。

なので、内金での対応ができるならばそれに越したことはありませんが、その額が
少ない、もしくは大幅な経費の削減が必要になるということであるならば、まずは
自分の考えにこだわらず、できるだけのことをしてみることも必要となります。

 

返済計画を認めてもらえない場合

計画の内容が不十分で認めてもらえない場合


代位弁済がされた場合のおよその流れは以上となりますが、提出した計画が認めて
もらえないというケースも十分に考えられます。
その場合には、さらに計画を見直し、返済額を増やす方向で再度、内容を見直す必
要があります。

よく、経営者の方が作った計画には、抜本的な部分での対策ができていないものが
多く見受けられます。

たとえば、「これ以上、人を減らすと仕事が回せなくなる」、「最低でもこれくら
いの給料がなければ生活できない」などが言い訳のその代表的なものですが、正社
員を減らしても、バイトで補えば固定費が削減できますし、
また、社会保険料など
も削減できるかもしれません。

生活費についても、ある程度の余分を見込んで計画を立てているはずです。

「できれば現状を維持したい」という気持ちはわかりますが、返済計画が認められ
なければ、すべて失ってしまうことも考えられますので、ゼロベースでの計画作り
をすることを心掛けてください。

 

ギリギリの計画でも認めてもらえない場合


しかし、ギリギリの計画を作っても、なお、計画が認められないのであれば、資産
を売却するなどの厳しい選択となります。

ただ、このような状況であっても、その後の行動次第では計画の内容を認めてもら
える可能性もあります。

それは「計画ではなく、結果で示す」ということです。

たとえ計画の内容がその時は認められなかったとしても、とりあえず3ケ月間この
ような条件で努力してみて、実績を示せれ
ばあらためて信用保証協会の理解を得ら
れる可能性は高まります。

また、その間については、資産の売却などの手続きも見送ってもらえるかもしれま
せん。

そもそも、代位返済をされている方は、一度、金融機関との約束を破っているわけ
ですので当然、弁済についての見る
目も厳しくなっているわけです。

なので、やはりはじめは、なかなかこちらの意向通りには計画を認めてくれないか
もしれません。
しかし、他に途が残されていないのであれば、まずはがむしゃらに
結果を出すしかありません。

その場合には、「何ができる」ではなく「どうすればできる?」という視点で計画
を作ることが必要となります。

代位弁済無料相談 03-6240-9671

→ 「交渉成功のポイント」に続く

 

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