現在、創業者の方が無担保・無保証でできる資金調達の方法としては、日本政策金融公庫の「新創業融資」と、信用保証協会による「制度融資」があります

使わないと損!制度融資の魅力

 

日本政策金融公庫の「新創業融資」については多くの方がご存知ですが、もう一方の「制度融資」についてはご存じないという方が多いようです。

そこでここでは、制度融資の具体的なメリットについてご紹介したいと思います。

 

なぜ「制度融資」は知られていない?

普段、融資や資金調達のコンサルをする際には、どんな制度を使うのかを説明・確認
するのですが、その中で「制度融資はお使いにならないのですか?」と聞くと、たい
てい「?」という反応が返ってきます。

これは創業者の方の多くの方が、創業融資といえば「日本政策金融公庫」と思い込ん
でいることの他に、コンサルをする側もあまり制度融資を勧めないということに理由
があるように思います。

しかし、制度融資の利用には、次のようなメリットがあります。

・ 制度融資は、一般の金融機関経由で利用するため、金融機関との取引実績を作るこ
 とができる。
・ 制度によっては、自己資金の限度が決められていない、金利の補助があるなど、
   創業融資よりも有利となる場合がある。
・ 日本政策金融公庫の「新創業融資」と、別枠で利用することができる。
・ もし、日本政策金融公庫でよくない結果が出ても、制度融資の方でカバーすること
   ができる。
・ 新創業融資のような自己資金の要件がない場合がある

 

制度融資の5つの特徴

制度融資には、次の5つの大きな特徴があります。

1 融資制度の仕組みそのものは行政(都道府県・市町村)が作っている。
2 信用保証協会が保証人となる。
3 実際にお金を貸すのは、金融機関である。
4 どこの金融機関で借りても、基本的な条件は変わらない。
5 日本政策金融公庫とは関係なく、別途に使える。

まず、簡単に説明すると、「制度融資」とは
・ 国や市区町村といった行政が、制度の枠組みを作り
・ 信用保証協会が融資をする人の保証を行い
・ 金融機関がお金を貸す。
いった具合に、この3者が共同して融資をする枠組みのことをいいます。
※ 「制度融資の特徴と申込み」


このように、使いようによっては「新創業融資」
以上にメリットのある制度なのです
が、特に最後
「日本政策金融公庫とは関係なく、別途に使える」ということについて
は、あまり知られていません。

これはどういうことかといえば「日本政策金融公庫と同時に申し込むことができる」
ということを意味します。

なぜ、こんなことができるかといえば、日本政策金融公庫と信用保証協会との間では、
融資に関する
情報のやり取りがないからです。

「でもそれって、ヤバイことなんじゃ?」と考える方もいるかと思いますが、この点
についてはそれぞれの金融機関に確認をしましたが、いずれからも「両方の金融機関
に融資を申し込むことについては特に問題ない」との回答を得ています。
また、
金融機関の中には、わざわざ「日本政策金融公庫の方には申し込まないんです
か?」
と確認する人もいるくらいです。

 

2つの融資を使うときには?

そのようなわけで、日本政策金融公庫の「新創業融資」と「制度融資」の2つは併用
することも可能ですが、
これを行うときには、いくつか注意すべきことがあります。

1.日本政策金融公庫と制度融資の両方で同じ計画を作らない。

日本政策金融公庫と制度融資はそれぞれが別の融資ですから当然、考え方や条件が異
なる
ので、もし、これを同じ内容の計画にすると、必ず制度の趣旨や要件にあわない
部分が出てきます。

そのため、この方法を使うときは、この点についての修正や
調整が必要となります。
したがって、その点を考えずに安易に同じ計画を提出してしまうと、いろいろな問題
が生じてきてしまいす。

2.両方の融資の申込みをするということを、わざわざ話さない。

前述の記載の中で併用は問題ないとお話ししましたが、金融機関の中には、そのよう
なやり方を面白くないと感じる
担当者もいるというのが現実です。

また、そのようなことを伝えると、両方の融資を一緒の案件として扱われてしまう可
能性もありえます。
これはどういうことかといえば、仮に日本政策金融公庫と制度融資のそれぞれに500
万円ずつの融資を申し込んだ場合、本来ならば最大で1,000万円の資金調達ができる
可能性があるところを、両方で500万円といういわば一種の協調融資のような扱いを
されてしまうということです。

このような無用なトラブルを避けるためにも。自分から両方の利用を伝えるようなこ
とはしない方がよいでしょう。

 

→ トップページに戻る