日本政策金融公庫で、融資の申込みをする際には注意すべきポイントがあります。
いずれも基本的なことではありますが、これが守れなければ融資は?となります。

日本政策金融公庫の融資成功の極意

 

いずれもさほど難しいものではありませんが、どれ一つとっても融資の結果を左右しかねない重要なものですので、これから日本政策金融公庫の融資に臨むという方は、ぜひ、参考にして下さい。

 

 

1.面談対策を怠らない

日本政策金融公庫では、一般の金融機関と比べ、面談の内容を重視する傾向にあります。
面談で聞かれるのは事業計画書に書いた内容が中心で、特別に難しいことを聞かれるわ
けでは
ありませんが、その分何を聞かれてもある程度のことは答えられるようになって
おくことが必
要があります。

もし、受け答えに自信がないという方は「あらかじめ質問されそうなことについて、想
定のQ&Aを
作って練習しておく」などすれば、スムーズに対応することができます。
また、その場で答えられない質問に対しては、「後ほど確認してご連絡します。」と答
えれば
大丈夫なので、くれぐれもウソやいい加減な返答はしないように気をつけてくだ
さい。
 
→ 面談で聞かれることとは?

 

2.余裕をもって望む

「融資の申込み」~「実際にお金が振り込まれるまで」には、はじめての融資の申込み
の場合、
約1ケ月~1.5ケ月程度の時間がかかります。

しかし、これが何度目かの取引となると、次第にこの期間は短くなり、早ければ2~3週
間程度で融
資がされるようになります。

しかし、はじめての融資の申込みの場合には、いろいろとわからないことも多く、また、
資料
の作成や収集などにも時間がかかりますので、余裕を持った計画作りと準備が必要
です。

融資は、「申し込み」→「面談」→「結果の通知」と流れに沿って行われますが、まず、
しっか
りと対策すべきは

・ 申し込みの書類や要件に見落としがないか?
・ 事業計画書に漏れや間違いはないか?
という2点です。
つまらないミスで慌てたりしないように、これからすべき作業をシッカリと確認した上
で申し込
むということが重要です。


なお、創業融資において事前に確認すべきこととしては、以下のものがあります。

〇 創業者の要件に該当するのか?(以前に事業をしたことがないか?)
〇 自己資金を貯めた経緯や資料の説明は矛盾なくできるか? 
〇 設備を購入する場合、見積もりは取れているか? 有効期限は切れていないか?
〇 水道光熱費や家賃などについて支払い漏れや遅れの経緯はないか?
〇 テナントを借りる場合、賃貸契約書のコピーは用意できるか?
〇 賃貸契約は事業用の用途となっているか? 転貸しの契約となっていないか?
〇 許認可が必要な場合には、その許認可は取れているか?
〇 事業計画書については漏れや、未記入はないか? 数字の検算ができているか?

 

3.マイナス要因をなくす

融資や資金調達をする際に、サラ金やノンバンクなどから多額の借入れをしていると、
融資審査で
は減点の対象となります。
また、税金や公共料金の未納や滞納がある場合に
は、それだけで融資は困難となります。

このような場合で気をつけていただきたいのが、「税金等を支払えば、すぐに融資が受
けられる
わけではない。」ということです。

これらの支払いの遅れがあった場合には、それから正常な履歴ができるまでのしばらく
の間については、融資が通りにくくなります。
したがって、そのような経緯がある場合には、しばらくたってから申し込むことが必要
となります。

 

4.ダメな場合は、必ずその理由を確認

精一杯頑張ったとしても、時によってはダメなこともあるのが融資です。
しかし、結果を聞いただけであきらめてしまうのは、あまりにもったいないことです。

融資を断られたときは、必ず「なぜダメだめなのか?」の理由を聞くことが大切です。
仮に、融資を断られた場合でも、具体的にどこをどうすればよいのかを確認することに
より、そ
の後の経営の改善にも繋がりますし、また、次回の資金調達の時にさらに的を
絞った申込み
をすることができるようになります。

しかし、融資の否決理由は教えてもらえないことも多いので、そのような場合には無理
に聞き出
そうとするのはやめましょう。

 

5.事業計画書は誠実に記載

事業計画は「できるだけ細かく」、そして「わかりやすく」書くことが重要です。
日本政策金融公庫で配布している創業融資用の事業計画書のフォーマットをご覧になっ
たことの
ある人はお分かりかと思いますが、ここでは各項目の記載欄はほんの3~4行程
度しかありません。

しかし、これだけでは、本当にあなたの借りたい気持ちや独立起業の想いのすべて伝え
ることは
難しいでしょうし、内容的にも不十分です。

特に重要な項目やアピールしたい部分については、別紙に書いてもかまいませんので、
できるだ
け「細かく、わかりやすく」を意識して書いて下さい。

また、専門用語を使う場合には、「補足の説明を入れる」、「計算についてはその根拠
を単価レベルから説明
する」などといった配慮も必要です。

 

6.常識をもって、簡潔に望む

当たり前のことですが、あまり軽薄な格好や、ブランドで固めたような身なりで申込み
や面談に行
くのは問題です。

金融機関の人間はしっかりとみていますので、このような身なりでは「金遣いが荒い」、
「管理が
出来ていない」という印象を与えてしまいます。

出来れば、スーツまたはこざっぱりとした服装を心がけてください。

また、面談で要点に関係ないことをダラダラと話す人が結構いますが、これは「事業の
ポイン
トをまとめることができない人」という評価につながりますので、面談の際には
簡潔に要領よく話すようにし
てください。

 

7.必要なことは明確に答える

たまに融資の申し込みの際に、「いくら必要ですか?」との問いに、「貸してもらえる
だけ」とか「できるだけ多く」などと答えてしまう人がいますが、これは絶対にやめま
しょう。

このような受け答えについて、金融機関では非常に「問題あり」と判断します。

そもそも、借り入れの必要額を明確に答えられないというのは、事業計画の中身が頭に
入っていないか、
金額に根拠がないと思われても仕方ありません。

したがって、必要額の問いに対しては、本当に自分の事業に必要な額と用途をハッキリ
と答えるよ
うにしてください。
※ むろん、この額は事業計画書の金額とあっていることが必要です。

 

8.熱意をもって話す

最後のポイントは、担当者と話すときは「熱意をもって話すこと」です。
本人の熱意が感じられるかどうかでは、担当者に訴えかけるものが大きく違いますし、
また、担当
の方もこの点を重視しています。

中には面談の際にずっとうつむいてボソボソ話す人がいますが、これでは熱意が伝わ
らないだけで
なく「本気で事業をしたいと思っているのだろうか?」と疑われてしま
います。

熱意の伝え方は人それぞれですが、ややオーバー目でも構いません。自分なりに、ど
うすれば思いが伝わるかをよく工夫してください。
 
➙ 「創業計画書作成のポイント」は?

 


ポイント

初めての方には恐ろしく思える金融機関との面談ですが、実際にはかなり常識的なこ
とを30分程度聞か
れるだけというのが一般的です。

ただし、自己資金の作り方や出どころに問題がある場合には、かなり深堀され、面談
時間が1時間を超
えることもあります。

したがって、面談に当たってはこの自己資金の部分と、事業計画書に書かれた内容を
しっかりと答えら
れるようにしておいてください。

 

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