以下では、代位弁済に関するいくつかの質問を取り上げました。

なお、具体的なご相談については、必ず専門家または関係機関にご確認ください。

 

Q1 代位弁済がされた場合の保証人への請求について

今月になって代位弁済の通知が送られてきました。代位弁済額は2,000万円ですが、
そのうちの1,500万円について
姉が保証人となり、彼女の自宅にfその抵当権が設定
されています。

このような場合、もし、私が代位弁済されたときには、姉にも請求が行くのでしょ
うか?
また、姉の自宅も競売されてしまうのでしょうか?

A1
本ケースでお姉様は連帯保証人になっているとのことですので、何も対策をしな

ればお姉さまに対しても請求は行われるものと思われます。
また、そのお姉さまの
資力をもっても返済ができない場合には、その自宅につい
ても処分されてしまう可
能性が高いものと思われます。

もし、お姉様の物件を守りたいのであれば、ご相談者本人とお姉さまが協力して、
ある程度の内入金を用意し、その上で残債についての分割をお願いすると
いうのが
最も現実的な対応ではないかと思います。

しかし、この場合であっても、相談者ご本人が現実的でかつ実現可能性の高い返
計画を作ることが条件となりますので、このような計画がお作りになれない場
合に
は、早期に専門家や信用保証協会の窓口にご相談ください。

 

Q2 代位弁済後の担保不動産の処分について

現在、担保に入れた工場の他に、時価価格1,000万円の今は事業に利用していない手
つかずの土地があるのですが、代位弁済をされたらこれも売却されて
しまうのでしょ
うか?

A2
文面からだけでは詳しい状況がわかりませんが、あなたのお持ちの土地が事業に利用
ているものではなく遊休地であるのならば、いずれは売却せざるを得なくなるのと
思われます。
したがって、できることならば早めの手段階で
この不動産を処分して、その代金を内
入金として支払うといった対応ができるのであれ
ば、事業の継続に必要となる工場に
ついては守れる可能性があると思います。

しかし、もし、あなたが工場も、その土地も両方とも守りたいと固執すると、かえっ
てす
べてを失う可能性が高くなるので、守るべき者の優先順位をつけたうのでえで計
画をお
考えください。

 

Q3 代位弁済によるプロパー融資への影響について

このたび代位弁済をされることが決まったのですが、これとは別口で借りているプロパ
―の融資についても何らかの影響はあるのでしょうか?

A3
代位弁済をされても影響があるのは信用保証付で借りた融資分だけであり、それ
以外に
借りているプロパー融資分には影響しません。

しかし、代位弁済がされたという事実は信用情報に記載されてしまうため、その後、何
らかのきっかけでそのことを金融機関に知られたしまった場合には、保証
付融資はもち
ろんのことプロパー融資についても新規は出にくくなると思われま
す。

 

Q4 代位弁済と関係会社への影響について

夫が代表(兼連帯保証人)をしている会社について代位弁済がされることとなりまし
たが、夫は自分の会社とは別に私兄の会社の取締役も兼務しています。

このような状況で、もし、夫の会社が代位弁済をされた場合、兄の会社にも影響はあ
るのでしょうか?

A4
一般的に、代位弁済が行われた場合には、信用保証協会はその会社に対する追加
の保
証を見合わせますが、このようなケースではそれだけでなく、代位弁済をし
た会社の
代表取締役などが役員となっている会社に対しても、厳しい目で見るこ
とになるもの
と思われます。

なぜならこのような場合、信用保証協会としては、ご主人のお兄様の会社を経由して
ご主人様の会社へ資金が流れることを警戒するからです。

したがって、万全を期するのであれば、ご主人様にはお兄さんの会社からはずれてい
ただいた方が安全ではないかと思います。

 

Q5 代位弁済後の持ち分への強制競売について

信用保証協会から無担保無保証で1,500万円の借入れがあり、現在、代位弁済中です。

個人的には連帯保証をしており、自宅(持分割合50%)もあるのですが、このような
場合でも、信用保証協会から自宅を競売にかけられることはあるのでしょう
か?

A5
詳しい担保などの状況がわかりませんが、相談者の方が返済をしない、信用保証協会
の要望に応じられないなどの事情がある場合には、たとえ担保に入っていなくとも、
その土地の持ち分が
、回収の対象になってしまう可能性はあります。

なぜなら、信用保証協会としては、担保には入っていない物件に対しても、一般債権
の立場にもとづいて強制執行手続きをすることができるからです。

確かに今回のケースでは、通常の場合と比べて、持ち分なので処分がしにくいという
面はありますが、持ち分だから処分をしないということにはなりません。
したがって、
持ち分といえどもこれに対してキチンとした対策をしなければ、今
後には強制競売の
手続きの対象となってしまう可能性があります。

 

Q6 代位弁済後の処分について

先日、代位弁済の通知が届きました。

自分には抵当に入っていない自宅がありますが、このまま支払いができないと、これ
は競売されてしまうのでし
ょうか?多くのサイトでは、代位弁済がされたらすぐに
「任意売却」をしたほうがよいと
なっているのですが・・・

A6
ご相談者の方が今後も何の対応もされないということであれば、おそらく強制的
な処
分も考えなければならないと思います。

しかし、必ずも「代位弁済」=「任意売却」や「強制競売」というわけではなく、ま
ずは信用保証協会と協議をして返済計画を立てるべきです。
任意売却や強制競売というのは、あくまでも最後の手段です。

もし、相談者の方が信用保証協会に相談をし、その結果、協会の納得する弁済計画を
作ることができるのならば、早急な売却などは避けられるでしょう。そのために
まず
は、冷静に自分の借入れの状況や資産の価値、資金繰りについて洗い
出しをしたうえ
でどんな返済ができるかを考えるべきだと思います。

 

Q7 代位弁済後の回収手続きについて

代位弁済を受けていますが、実際の回収手続きは、保証協会の債権回収会社が行って
いると聞きました。
これは、私の債権がこの会社に譲渡されたということなのでしょうか?

A7
保証協会債権回収株式会社(通称・保証協会サービサー)は、信用保証協会の委
託を
受けて回収手続きを行っている会社です。
したがって、他の民間のサービサーとは違
い、信用保証協会から不良債権を買い
取っているわけではありません。

督促状をもう一度お読みいただければわかると思いますが、どこにも「債権譲渡」と
は書かれていないと思います。代位弁済後であっても、あくまでその債権は信用保
証協会が保有しているのであ
って、保証協会債権回収株式会社は、ただ単に「回収の
委託」を受けているだけの機関
となります。

したがって、今後の対応先も信用保証協会となります。

 

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