これまでの記事でもご説明したように、たとえ代位弁済をされた場合でも
「回収の極大化」というキー
ワードをうまく使って合理的な返済計画を作れるならば、
債務者側に有利な譲歩を引き出せる可能性
があります。

代位弁済への対応「勝利のキーワードとは?」とはいえ、単に自分の希望ばかりを書き連ねたのでは、「合理的」な計画とは言えませんし、また、金融機関の理解も得られません。

そこで、ここではいくつかの「回収の極大化」を実現するためのテクニックをご説明します。

 

勝利のキーワード「回収の極大化」を実現するためには?

いくら「回収の極大化」をしたいと思っても、債務者側に次のような事情がある場合
には、信用保証協会の協力を得ることはできません。

・ そもそもはじめから廃業含みでの方針を立てている
・ どうあがいても返済ができないほどの巨額の負債を抱えている
・ 客観性、実現可能性のある立てられない
・ 交渉や計画において、債務者側に誠意が見られない。

なので、このような事情がある場合には、信用保証協会側としても「強制的な措置も
やむなし」と考えるもの
と思います。

では、「回収の極大化」を実現するためにどのような対策をすればよいかといえば、
次のようなものが考えられます。

 

 「内入金」の検討について

信用保証協会との交渉で、最も相手の譲歩を引き出しやすいのが
「ある程度まとまった金額を内入金として納める」
ということです。

信用保証協会との交渉では、最初にある程度の内入金が有るか無いかということが、
その後の交渉の
結果に大きく影響します。

なぜならば、この内入金があることにより、その後の返済計画をより現実的なものと
しやすくなる
とともに、これを債務者側の誠意として認めやすいからです。
    
この時にいくらの金額を内入れすればよいのかという決まりはありませんが、少なく
とも
百万円以上の金額は欲しいところです。

                                      

② 内入れ金の捻出について

内入れの資金が手元にない場合には、生命保険金の解約や、親戚からの借入れなども
検討する必要があります。

しかし、なお、このような形でも資金をつくれないという場合には、今、住んでいる
自宅等をいったん親戚や専門の業者に売却し、そのお金
を内入金に充当したうえで、
その後、ある程度の家賃を支払ってその家に住み続けるという
スキームもあります。
このような方法を「リースバック」といいます。

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③ 内入後の返済計画の作成について

一部金額の内入れができたとして、次にその後の返済計画をどのように作成すれば
よいのについてですが、その計画の中には、
「その後の返済は、事業努力による上積みにより行っていく」
ことを明確に示すべきです。

なので、もし、今まで通りの経営と大差ない内容のことを続けていくということで
あれば、信用保証協会の理解はなかな
か得られないでしょう。

 

返済計画のテーマ

内入れ後には残債の返済についての計画を作らなければならないわけですが、その
際に重要となるテーマが「事業のリストラ」と「売上の回復・増加」です。

「事業のリストラ」によって固定経費の削減をするのは当然ですが、それだけでは
限界がありますし、また、経費の削減だけでは、それ以上の利益を生み出すことは
できません。

これを補い、新たな返済力を生み出すためには「売上の回復や増加」が欠かせず、
そのためにしなければならないのが
「新規の見込み客の獲得」となります。

どのように見込み客を増やすのか?については、様々な方法があるとは思いますが、
飛び込み、チラシまき、FAXDM、関係者への紹介の依頼など、お金をかけずともで
きる営
業はたくさんあります。

どんなに返済計画に売上げを増加させると書いてみても、その根拠が明確でなけれ
ば絵に描いた餅にすぎませんし、
信用保証協会の理解も得ることはできません。

以上のように「回収の極大化」とは、返済計画の落としどころを作る上で欠かせな
いテーマとなり
りますが、これを成功させるためには「どこまで真剣にやり遂げる
努力をするか?、そして、それを計画に盛り込むか?」ということに
にかかってき
ます。

 

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