必見! 原状回復費用の相場と正しい見積りの方法
敷金返還までの大まかな流れ
まずは敷金が返還されるまでの流れを示すと、大まかにではありますが、次のとおりになります。
@ 退去に伴う事前の申出 ( 借主 → 貸主 )
A 退去日の決定、通知( 退去日の約1〜3ケ月前
)
B 原状回復の査定 ( 退去日の約1週間前〜退去日の間
)
C 退 去 ( 敷金等清算・鍵の返還 )
D 工事の実施
しかし、これは一例に過ぎません。
BとCが入れ替わる場合もあり、また、原状回復の査定も貸主が立会うものから、業者が代行する
ものなどと様々です。
そして、査定そのものは、たいていが業者の作ったチェックシートにより行われ、その後、これに
もとづく原状回復費用の見積もりが送られてくるというのが普通です。
しかし、ひどいところでは、見積もりといいながらも総額のみが書かれているもの(費用の明細がな
い)や、すでに敷金を差し引いたあとの領収書のみが出されてくるということも珍しくありません。
業者の査定に対する「正しい対処方法」
退去時に業者が行う部屋の査定(原状回復査定)に対しては、以下の手順で対応しましょう。
ポイントは相手の言いなりにならずに、チョットでも疑問に思ったことは問いただすというこ
とです。
@ まずは、原状回復の査定の時には必ず自分も立会い、初めからのキズや通常の使用により生じ
た汚れ等についてはハッキリとその場で主張する。
A できることならば、業者と一緒にチェックを行い、チェック後のコピーをもらう。
それができない場合は、自分で用意したチェック表に写し書きする。
B Aが全くできなかった場合でも、何日かすると業者から原状回復の「見積もり」の結果が送ら
れてくるので、後に述べる見積もりの見方(「見積もりの正しい見積もり方」の項参照)により、
こちらでも内容をチェックの上、妥当と思われる金額を計算する。
C 金額の開きについては、まずは話合いましょう。
その際には自分の作ったチェック表と金額の根拠となる計算の資料も提出します。
D 話合いの結果、自分が妥当と思う額にまで、相手の見積もり額を下げるように努力しましょう。
(但し、ある程度の常識と節度は必要ですが・・)
E もし、話合いが決裂した場合や、または相手が理由なく話に応じなかったり、誠意のない態度を
とるような場合には、後述の「最後の手段」の項を参考に徹底して戦いましょう。
見積もりの正しい見積もり方
他の章でも述べたように、見積もりに不満があっても、ある程度の「(修繕費用等の)相場」を知らない
と文句のつけようがありません。
ここではあまり専門的になりすぎず、これまでの基本的な考え方を中心として、大まかな金額(修繕費
用等)を計算する方法を紹介したいと思います。
見積もりの基本的な手順
原状回復費用の見積もりをするにあたっては、次の手順が必要になります。
@ チェックシートにもとづき、賃借人の責任で補修すべき部分の確認をする。
A 補修部分の確認ができたら、その補修すべき部分について標準的な費用がいくらかをチ
ェックする。
B 次に「原状回復なんかこわくない?補修の範囲と限界」の項を参考にして、自分のケー
スでは負担単位がどの程度なのかを検討する。
C もし、使用してから数年が経っている場合には、経年劣化を考慮して費用を減額する。
原状回復の費用はどの程度?
1.標準的にかかる費用の目安
これについては、建築物価やリフォーム関連のくわしい資料が毎年販売されますので、最新の内
容が知りたい方はそれらを参考にしてください。
ここでは、代表的な部所の原状回復の単価をご紹介しますが、各価格には地域性がある他、使用
する素材により値段は変動しますので、これが絶対的な標準というわけではありません。
あくまで参考程度としてご覧ください。(参考時:2002年 対象地区:東京地区)
畳(床替え) 約11,500円〜13,000円/1畳
畳(表替え) 約
4,000円〜 5,000円/1畳
ふすま(表紙替え) 約 2,000円〜 3,500円/1枚
クロス張替え 約 900円〜 1,200円/u
キッチンクッションフロア 約
2,500円〜 3,200円/u
フローリング 約 5,200円〜 10,000円/u
かぎ交換 約 10,000円/一式当り
網戸張替え 約 3,500円〜 5,000円/1枚
ハウスクリーニング 1DK 30,000円 〜
2DK 40,000円 〜
50,000円
3DK
50,000円 〜 60,000円
また、業者から見積もりをもらったが中身が妥当なのかどうか判断に迷うときには、同業他社
で行っている無料見積もりに出すというのも一つの手です。
2.耐用年数と償却率について
耐用年数と償却率については、「補修の範囲と限界」の項を参考にして、それぞれの部材に
ついて計算してください。(一般的には耐用年数は、6年か8年)