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                      実践!事業計画書の作成&ポイント
                

    
    
  起業を成功させるためには、まず何よりも、十分な事業資金を獲得することです。
      そしてそのためには何よりも「融資の出る事業計画書」を作ることが重要です。

      でも、いきなり「融資の出る事業計画書」と言われても、たいていの方はピンとこないと思いま
      す。
      なぜなら、融資のための事業計画書を作るというのは、ほとんどの人にとって初めてのことだか
      らです。

      しかし、融資を引き出す事業計画書というものは確かにあります。
      それは、次のすべて点を兼ね備えた計画です。

       融資を引き出す事業計画書のポイント

        ① 事業計画の中身が妥当な数字に裏付けられていること。
           - 過去に行った同様な事業の結果を参考にしている
              一般的な、同種の事業の売上等が参考されており、内容に具体性がある
              経費などについては、妥当な見積もりなどによる証明ができる
             最低限のマーケティングを行っている
        
        ② 計画の実現が期待できるものであること。
           - すでに売上の見込みが立っている
              計画通りの売り上げがたつという見込みに信ぴょう性がある

        ③ 融資の条件を満たしていること。
           - 自己資金が必要額以上あり、その貯め方などに問題がない
             「創業者」の要件に該当すること


      「融資の出る事業計画書」と言えるためには、本当ならばこれらの項目をすべて満たすものであ
      ることが必要なのですが、とはいえ、このすべての項目について、ここで説明することはできま
      せん。

      そこでここでは、日本政策金融公庫の創業計画書を例にとり、事業計画書への具体的な記入方法
      とその際の注意点のみを取り上げて解説いたします。
       
      参考にされる方は、あらかじめ以下のアドレスから創業計画書を入手してください。


           創業計画書記載例:日本政策金融公庫HP  http://www.k.jfc.go.jp/mousikomi/index.html  
          ※ ここでは、記載例の「洋風居酒屋」を例に説明します。

         ※ とりあえず、手っ取り早く実際に融資が出た事業計画書が見たいという人はこちら
                                        
  これまでの実績・解決事例はこちら


   業 種

    あまり細かく書く必要はありません。ここは、簡潔かつ具体的に書きます。



   創業時期

      開業日まで特定する必要はありませんが、予定月のどのあたり(上旬・中旬・下旬)
    に開業するのかは事前に決めて
おいたほうが良いでしょう。

      準備や物件取得などの関係で、まだ具体的な予定が決められないような場合には、
    とりあえず希望する時期を記入し、その旨を伝えます。


      目安としては、2~3ケ月先程度までが妥当でしょう。

    また、創業融資の場合には、申請をしてから融資額がおりるまで - これを「実行期
    間」といいます -には、通常、 約1ケ月~1.5ケ月の期間がかかりますので、これ
    を考慮の上で
最適な時期を決めてください。




   目的・動機

      ここでは「なぜ、その事業を始める気になったのか?」とともに、その事業について
    どれだけの準備(場所・設備など)や覚悟ができているかなどを判断されます。

    したがって
できれば、営業場所、仕入先、販売先の見通し程度についても、この中
    で触れておきたいところです。

      この箇所は、どれだけ強い思いでその事業を始めるに至ったかという、いわば「事業
    に対する思い入れ」をPRする場所でもあります。

  記載例では、単に物理的な準備が整ったから開業するという印象をうけますが、これ
    では事業にかける熱意が十分に伝わりません。


    

     表現が苦手という人は、次のパターンの流れに沿って説明を心がければ、相手にも無
    理なく理解してもらいやすいでしょう。

     きっかけ


         「普段の生活の中で不便に感じることがあった」

 「前職で発見や改良点を見つけたが、当時の状況ではできない事情があった」

     発  展

 
         「解決策を考えたところ、実現の可能性があることが判った」

      「これまでの経験を生かして社会的にも貢献できると思った」

     検討・決定

 「事業としての可能性を検討したところ、十分に可能だと判断したため、今回の
       開業に踏み切った。」

            ※1 可能性の検討・決定については、できるだけ一般的なデータを使ってその理由
            を説明
できるようにします。




     事業の経験 (勤め先、勤務年数、保有資格 )

    日本政策金融公庫の記載例では4行程度となっていますが、実際には、この程度の内
    容では不十分です。


    できれば、別紙を使ってでも十分にアピールしてください。

    なお、この箇所で特に重要視されるのが、これから開業しようとする業種についての
    過去の経験とその勤務年数です。

    なお、事業計経験については、以前は3年が目安となっていましたが、新創業融資の条
    件の改正にともない、「6年以上」に引き上げられました。

    

      以前に何もその事業に関連する経験がないような場合には、それなりに見られ
      方が厳しくなることも予想されますが、
このようなでも、フランチャイズに加
      盟してトレーニングを受けるなどをする場合には、これを勤務経験として認め
      てもらえる可能性があります。

      また、社員としての経験がなくても、それまでにパートやアルバイトの経験が
      ある場合は、これについても積極的に書くことをお勧めします。




    取扱商品

    記載例では3行だけの記載となっていますが、、やはりこのボリュームでは不十分で
    す。

    基本的な内容としては記載例をさらに充実させた感じにできればokですが、表にまと
    めるなどすると、さらに見やすさが増します。
   
    また、メニューやカタログなどは、極力、これを作成して提出してださい。

      

      なお、この箇所の内容は、後から記載する「開業後の売り上げの見通し」の価格
      と密接に関連してくるので、両者の内容に食い違いがでないように気をつけてく
      ださい。




    セールスポイント

    この箇所でのキーワードは「差別化」と「説得力」です。

    今ある他の店舗とどう違うのかを、数字や実例などを用いてハッキリさせる必要があ
    ります。

    既存の事業モデルを参考に、自分だけのオリジナル性を加えてください。

    また、その際には、「その事業がどのような仕組みで、収益を生み出せるのか?」に
    ついても併せて表現すれば、なお、効果的となります。


       

        この部分は自分だけで考えると「良い」・「悪い」という極端に偏ってしまい
        がちなため、他の第三者に評価してもらうのが有効です。
       もし、周囲に適当な人がいない場合には、各行政で行っている相談団窓口や専
       門のコンサルに意見を聞くのもよいでしょう。




    仕入・販売先
    

  仕入先・販売先がめどがついていることは当然ですが、それだけでなく仕入・支払い
    条件についてもキチンと押さえておくことが必要です。

  また、開業後は、さらに条件のよいところと取引をする努力をすることをアピールし
    ましょう。


      なお、記載例では、業者名と住所までしか記載されていませんが、実際の申請の際に
    は、仕入れ業者名、住所、代表的な品目、予定仕入れ単価、予定仕入れ数量なども記
    載するようにしましょう。


    

      これから開業する人は、仕入先などのあてがないことが多いでしょう。

      しかし、ここでは、自分が仕入れたいと思う商品を扱っているお店をピックアッ
      プし、開業を予定している旨を伝えた上で、開業後に取引が可能かどうか、仕入
      れ条件はどうなっているかなどを確認して記入すれば、とりあえずはokです。

      また、販売先については、通常の小売りでは「一般顧客」になると思いますが、
      もし、すでに販売先ができていて、何らかの受注を得られる見込みとなっている
      場合には、必ずその旨をアピールしてください。




    必要資金と調達方法

    ここの欄には、貸借対照表のような形式の表に今後の事業資金の計画を書き込んでい
    くこととなります。

    基本的には右側には「事業に必要なお金をどうやって集めたか」を、左側には「事業
    の中で何に使うのか」を記入していきます。
 
     ◆ 右側「調達の方法欄」と左側「必要な資金欄」の合計金額(記載例では1,600
       万円)は必ず一致させるようにします。

     ◆ 右側部分の記載

       調達の方法欄の中の「自己資金」とは、事業に使うために用意した現時点での
       手持ちの現金・預金の金額を記入します。


    

      「自己資金」に含めてよいもの

       ① これまでに貯蓄してきた預金

         ② 退職金などその出所がハッキリしている預金

         ③ 相場価格のある有価証券(時価)
               ※ 有価証券の内容によっては、一定の減額がされることがあります。

        ④ 事業のために事前に支出した資金


      ※ 親などから借りたお金は自己資金とはなりません。
        しかし、それが贈与を受けたものである場合には、自己資金となります。

        自己資金の中身については、預金通帳の提出などにより実態の確認が行われ
        るので正直に書きましょう。



    ◆ 左側部分の記載

      必要な資金欄には、今回集めた右欄の金額を「事業の何に使うのか」について
      記入します。

      また、ここで計上した設備分の費用については、その裏づけとなる見積書など
      を求められますので、事前に用意しておくようにします。

      運転資金の中の「仕入れ額」などについても、仕入れ予定業者から聞き取った
      単価をもとに金額の内訳を算出しておく必要があります。

    ◆ 記載例では、設備資金と運転資金について、費用の項目と金額のみが記載され
      ていますが、実際の提出の際には、資料の他に費用の内訳の明細をA4用紙1
      程度にまとめたものを添付します。



    事業の見通し


    一般的な決算書での「損益計算書」に当たる部分です。

    ここには、事業を開始後に予想される売上げの金額と、そのためにかかる費用及び
    最終的な利益
を記入します。

      金融機関への返済は、この「利益」から行われるので、仮に開業当初は赤字の予想
    であっても、事業計画上は黒字の計画を立てておくのが無難です。



      ① 売上高    記載例の根拠欄の記載を参考に、自分が行う事業の業種に応じて
            売上高を計算します。

            これでは資料が十分でない場合は、詳細な各種統計資料が各種や
            本屋等で入手できますので、最も自分のケースに近いものを当て
            はめて算出してください。

              参 考

              中小企業庁 公開情報調査統計

              経営指標速報小企業の経営指標 

    ② 売上原価   この数値も上記の指標を使って算出します。

              フランチャイズなどですでに原価率が決まっている場合は、そ
              の数字使って計算します。

    ③ 人件費     記載例のとおり、バイト等の時給、労働時間、出勤日数をかけ
              合わせたものを人数分して算出します。

    ④ 家 賃     契約書に記載されている金額を記載します。

    ⑤ 支払利息    借り入れ時の金利に申込額をかけて、支払利息額を計算します。

    ⑥その他経費   その他経費として電気、ガス、水道、電話料金の他、リース代
              などがあればその支払合計額を記入します。

    ⑦ 利  益    ①から②~⑥までの金額を差し引いた残りの金額を記入します。

    

    ◆ 法人での借り入れの場合には、代表者や役員の給与を経費として計上します。
      (個人事業の場合には不可)

    ◆ 個人事業者については、ここから生活費等も捻出する必要があるため、ある
      程度の利益を確保しておく必要があります。




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        融資実例 事業計画書見本


  項目の説明だけではわかりにくいというご意見が多かったことから、実際に日本政策金融
  公庫で融資に使用した事業計画書の成功事例を掲載しました。
  
  特に、日本政策金融公庫の「新創業融資」を申込まれる方については、ご自身で事業計画
  書を作る際の参考にしてください。

  なお、具体的な収支計画書の内容をお知りになりたい方につきましては、「簡単!収支計
  画自動作成フォーマット」7,350円(税込)の付録として販売していますのでこちらをご購
  入ください。

  1.  事業内容、創業の動機

   1) 事業内容
    
      ・ 中古書籍・コミック・ゲーム・CD、DVD・その他(トレーディングカード、輸入雑貨等)
        の買い取り及び販売。

      ・ 店舗周辺の住民の皆さんから、読み終えた本や遊び終えたゲームソフト、その他を買い取り、
        定価よりも安く販売ことが主なサービス内容となります。


   (販売商品構成)
      ・ 書籍、コミック 70%   ゲーム 15%
  CD、DVD 10%  その他 5%

   (想定する顧客層)

      ・ 10~30才代までの男女
         - 特に近隣に学生が多いことから、これら見込み客に対する集客に重点を置く


   (想定する商圏)

      ・ 営業店舗には駐車場がないことから、徒歩および自転車での来店を対象とする自店から半径2
        kmを中心的な商圏として営業する。

        自転車10分圏内人口

        10~39才男性 70,106人  同女性 69,799人

        ○○駅1日あたり平均乗降客数 25,621人(2010年度)

   (商圏内での主な競合先)


      ・ ○○FC ○○店
      ・ ○○FC ○○店
      ・ ○○書店 ○○店   ※ 各店舗の所在については別添地図の通り
   

   (営業の方針)


     ・ 良い内容であるにも関わらず、知名度が低い本や音楽CDについては「店長のお勧め」として
        積極的に紹介・販売することにより、品揃えにこだわりのある店づくりを目指すとともに、近
        隣に学習塾、大学(○○大学及び同大付属高校)があることから、この学生をターゲットとし
        た商材の取り扱いにより、他店とは異なる独自の展開を図りたい。  
         - 教科書、参考書類の買い取り・再販など

      ・ また、平日のお昼すぎなどの空きのできやすい時間などを利用して、近隣の主婦によるサーク
        ル活動や地元の趣味団体等の展示会スペースとして利用してもらうことにより、より地元に根
        付いた店づくりをするとともに、リピート客の育成に努めたい。

        営業時間
 10:30~23:00 定休日なし


   2) 創業の目的と動機

      ・ 以前から、個人的に本や音楽、映画がとても好きだったことに加え、過剰供給され、
        短期間で破棄されることの多い商品(コミックやゲーム等)の再利用に強い関心を持
        っており、いずれはこれらに携わる仕事をしたいと考えていました。

        また、開業までの準備期間については、最近の売れ筋商品の傾向や商品情報の収集な
        どを通じて独自に事業に関する知識を集めてきましたが、店舗の運営や仕入れなどの
        経営的な部分を考えると独力での開業は難しいと思い、これらのバックアップが得ら
        れるFCへの参加が最適と考え、加入先につき比較検討してきました。

      ・ このような中で自分なりに検討を重ねた結果、○○FCが事業コンセプト、将来性、販
        売方式の斬新さ、営業店に対する指導力等の点から、自分のやりたいと考える事業の
        イメージに最も適した内容であったことから、今回、フランチャイジ-として参加、
        開業することとしました。

      ・ また、今回の開業にあたり○○線○○駅から徒歩2分という立地的に好条件の店舗が確
        保できたことも大きな理由の一つです。



   3) 創業する事業の経験

      ・ 今回のFCに参加するまでの間、販売に関する経験はありませんでしたが、開業にい
        たるまでの間、FC直営店での開業研修並びに実地でのアルバイト経験を1ケ月以上
        行い基本的な店舗経営を学ぶとともに、接客対応についても身をもって経験できたた
        め、不安なく始めることができました。

      ・ また、同FCの他店舗の視察、意見交流などを行い、他店の店長から現実の運営にも
        とづいた意見や問題点を教えてもらうことできたため、イメージとのギャップのない
        スタートを切ることができました。


   4) 強みやセールスポイント

      ・ 従来の古書店や中古販売店にはない明るくきれいな店内、POSシステムによる売れ
        筋商品の把握と供給体制、わかりやすい価格、多面的な商品構成により、低年齢層か
        ら女性でも利用しやすい店づくりであること。


      ・ 近隣に大学(○○大学)や学習塾が存在することから、これらの学生に的を絞った集
        客ができるとともに、独自の商材(教科書や参考書等)を扱うことが可能なこと

      ・ 最寄駅から徒歩2分という乗降客に認知されやすい好立地にあるため、効率的な集客
        が可能なこと。

      ・ 店舗がある程度の裁量をもって商品の仕入れをすることができるため、状況に応じた
        品ぞろえに対応できること。



   5) 補足説明

      ・ 前職:会社員(経歴については別添資料を参照)

      ・ 必要な知識、技術の習得については(3)の内容のとおり

      ・ 事業協力者の有無:妻(専従者として勤務)  本 部(定期的に巡回指導あり)
        知人経営コンサルタント(無料にて当初3ケ月間の指導)

      ・ 必要許認可等:古物商許可取得済み(平成20年5月10日 第○○○号)


      ・ 今後の営業の展開予定について


        ① 開業時から約3ケ月間については、「買取り」および「現場での運営シミレーシ
          ョン」、「顧客のデータの取得」を中心的な課題として行い、集客や営業の基盤
          づくりに注力するとともに、協力者の本部やコンサルタントから集客案や顧客の
          目線での営業などの点についてのチェックを受ける。


        ② 開業3ケ月以降は、顧客の嗜好や来店頻度、エリアなどについて集積したデータ
          の分析および改善点の洗い出しを行い、商品構成や方向性についての見直しを行
          う。

        ③ 基本的に3ケ月ごとにセールや催事を行うことを目標とし、リピート客の育成・
          獲得に努めることにより、周辺住民の認知度の向上と販売促進を図る。



  2.  事業の着手状況

     ア ~ オ について着手済み


  3.  販売先・仕入先

主な販売先

住  所

販売予定額

回収方法

一般顧客

○○千円/年

現  金

  

主な仕入先

住  所

仕入予定額

回収方法


○○FC 本部

東京都新宿区○○
    520-3

○○千円/年

買 掛(本部分)現 金(一般分)

    ※ 買掛金の支払い条件 当月末締め、翌月末払い 


  4.  創業時の投資計画

    
     別紙4 収支計画書の通り




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