無事、FCに加入し、店舗もできたとしても、それで終わりではありません。
営業を始めればいろいろな問題が起きるわけですが、そのなかでも注意しなければならないのがFC本部とのトラブルです。

知らないと怖い!FC開業の知識と落とし穴 その2FCの加盟では特に加盟者側の情報が圧倒的に少ないので、十分に確認をしておかないと「予想の売り上げに全然届かなかった。」、「高額の違約金を支払わされた。」などということになりかねません。

そこでここではFC本部と加盟者との間でどのようなトラブルが起きているのか?、
どのように対処すればよいのか?についてご説明します。

FC本部と加盟者との間でトラブルの状況

1.主なトラブルの原因

FC本部と加盟者との間でトラブルになる原因としては、
「相互の間での意思疎通や情報交換が、あまり行われていなかった。」
ことが多くあげられます。

以下に「h14版 FC事業実態経営調査」から最近のデータを拾ってみると、その実態
が見えてきます。
※ 数値の説明の中で特に業種をあらわしていないものは、全業種平均値です。

① 売上・収益の予測を契約前に加盟候補者に伝えたか?
  「伝えている」(82.5%)   「伝えていない」(15.0%)

② 加盟店の閉店の状況
  「本部による解約」は1.6件 「加盟店による解約」が12.6件

③ 本部側が売上・収益の予測を加盟候補者に伝えた時期
  「加盟候補者が加盟の関心を示した後」(62.6%)
  「加盟候補者が加盟の意思表示を明確にした後」(33.5%)

④ 本部事業者と加盟店の契約期間(平均)
  「全業種」(5.1年) 「小売業」(5.7年) 「外食業」(4.8年)
  「サービス業」(4.6年)

⑤ 加盟に際して徴収する金銭の返還の有無
  「返還あり」(全業種平均 63.4%)  「返還なし」(30.9%)

⑥ 本部事業者に対する満足度(「満足」と「やや満足」の合計値)
  「小売業」(55.5%) 外食業(54.7%) サービス業(42.7%)

⑦ 不満と思っている事項について、本部に対して苦情・相談を申入れた経験があるか?
  「苦情や相談を申し入れたことがある」(59.3%)

⑧ 苦情や相談を申し入れたとした加盟店で苦情が解決したかどうか?
  「全くまたは殆ど解決しなかった」 (小売業で57.5%)
                   (外食業で43.3%)
                   (サービス業で69.9%)

⑨ 加盟店からの苦情・相談で多い事項
  「本部事業者による加盟店指導が十分でない」    (31.7%)
  「本部の売上予測と比較しての現実の売上が少ない」 (28.0%)
  「自己の店舗の近くに同じチェーンの店舗が出店した」(18.3%)

⑩  売上不振などで本部から支援を受けたことがあるか?
  「あ る」  (小売業で40.7%)
        
(外食業で28.3%)
        (サービス業で25.1%)

⑪ 加盟店から本部事業者が訴えられた経験の有無
  「あ る」 (15.0%)   「な い」(78.9%)

となっています。

みなさんはこれを見てどのようにお感じになったでしょうか?

様々なご意見はあると思いますが、FC本部と加盟店の間では、必ずしも全ての面で
意思の疎
通ができているとはいえないようです。

 

2.トラブルの実態について

それではFC側と加盟店側では、どのようなトラブルが生じているのでしょう?

同じく「 h14版FC事業実態経営調査 」によれば、次のようなものがあげられて
ます。

① 加盟契約をして経営を始めたが、当初の売上予測の半分にも満たない。

② 開店できなかったのに加盟金が返還されない。

③ 予想以上にロイヤルティが高かった。

④ 売上げが落ちて赤字になった月に本部から勝手に貸付をされていた。

⑤ 自店の商圏内に同じチェーンの店舗が開店した。

⑥ 経営がうまくいかないので解約を申し出たら、解約違約金を請求された。

⑦ 加盟希望者を集めた事業説明会において、契約書以外の書類に住所や氏名を記
  帳した
だけで、後日、本部事業者から「契約書に署名をされたので、解約する
  なら違約金を
支払 ってください。」などと金銭を要求された。

内容としては「やむを得ないだろう」と思えるものから、ほとんど詐欺ではないか
思われるものまでさまざまです。

しかし、もし、これらのことが契約書等に記載されていたならば、結局のところ、
その多くが
「加盟店側の注意不足」として片付けられてしまう可能性が大といえま
す。
(もっとも⑦のようなものについては論外ですが)

 

本部とのトラブルを解決するには?

それではFC加盟予定者が、これらのトラブルを免れる方法はないのでしょうか?

そんなことはありません。

現在、FC側と加盟店側でトラブルになっている原因は、大きく分けて

「事業計画での見通しの甘さ」(立地の選定を含む)
「契約内容の確認のミス」

の2つに大別されます。

まず1点目の「事業計画での見通しの甘さ」については、
「本部側の調査結果を鵜呑みにしないで、自分で独自に調査をしてみる」
ことで大半は解決できます。

にもかかわらず、まったく現地を知りもしないでいきなり加盟を決断するという
ことをする方が後を絶ちませんが、これはみすみす高額の投資をドブに捨てるに
等しい行為以
外のなにものでもありません。

そして2点目の「契約内容の確認のミス」についてのは、

「事前に隅々まで契約内容を読んで、疑問点を全てなくしてから契約する」

ということに尽きます。

FC契約の説明会では、多くの場合、まず「よい話」しかされませんので、その場
の雰囲気に
流されず、必ず、一度考えを持ち帰るというのが鉄則です。

そして、疑問点は本部に徹底的に聞き、自分で本当に納得できるのかどうかを考
えた上で決断することが重
要です。

また、その判断をする際にも、「これから開業しようとするFCの既存店に出向いて
その経営者から直接、話を聞く」というくらいの慎重さがあってもよいでしょう。

初対面の人にいきなり会って、あれこれと聞く作業は確かに骨の折れるものがあ
りますが、事
業の成功のためには欠かせないプロセスです。

FCへの加入説明会などでも、実店舗の経営者が呼ばれて話すことがありますが、
多くの場合は本部側に都合の良い人間しか読んでいませんから、その話だけを
聞いて決断するというのは非常に危険です。

もし、あなたが「そんな時間がない」、「どのように調査をしたらよいか見当が
つかない」というのであれば、専門家に調査または同席をお願いすることを強く
お勧めします。

「お金がもったいない」とお感じになる方もいるかとは思いますが、FCへの加
盟は下手をすればつぎ込んだ資金の
すべてを失いかねない重要問題です。

目先の費用だけを考えずに、必要な投資と割り切って臨むことも必要です。

なお、119番資金調達netでは「 FCの調査サポート」と「加盟資金の調達」を一括
して行っています。

「FC加盟で失敗したくない」という方は一度、ご検討ください。

 

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